本記事では、グループ代表アカウントの機能概要とグループ代表アカウントを使用したメーリングリストの作成方法について説明しています。
※対象:CYBERMAIL Σ / EMERGENCYMAIL
グループ代表アカウントとは
グループ代表アカウントとは、メーリングリスト配信用のアカウントです。
グループ代表アカウント宛てにメールを送信すると、そのグループに所属するメンバーにメールが転送されます。
また、グループ代表アカウントは、ご契約アカウント数分作成することが可能です。
例)100アカウントのご契約の場合、一般アカウント100個+グループ代表アカウント100個
を作成できます。
なお、転送メールに通し番号(連番)の付与は行えません。
メーリングリスト作成手順
以下いずれかの手順にてメーリングリストを作成できます。
1つずつグループを作成する
グループ代表アカウントをtokyoとし、所属メンバーをuser0001とした場合の設定例です。本設定を行うことにより、tokyoあてに送信されたメールがuser0001へ転送されるようになります。
- 管理者画面 > グループ > メンバー管理 へ移動し、「新規グループ」をクリックします。
- 必要事項を入力し、確定をクリックします。
※「件名プレフィックス」には、グループ代表アドレス宛てのメールの件名の先頭に自動で付与される文字列を指定します。上記例の場合、tokyo宛てに送信したメールは、件名に[tokyo]が付与された状態でメンバーへ転送されます。 - 2.にて作成したグループをクリックします。
- 「新規アカウント」「メンバー追加」「システムアカウント選択」のいずれかより、転送先となるメンバーを追加します。
※同一ドメインのアカウントのみ登録可能です。
※フォワードリストに登録するメールアドレス数(転送数)は1000件以下を目安としてください。
※グループメンバーをCSVインポートで登録することも可能です。
「メンバー管理」の画面で追加したアカウントは自動的に、「メールデーモン」の「フォワードリスト」にも登録されます。
「フォワードリスト」が実際の転送先リストとなります。メンバー管理に登録されていても、フォワードリストに登録されていないアドレスには転送されません。
グループをメーリングリストとしてのみ使用する場合は、メンバー管理ではなくメールデーモンへ直接メンバーを登録していただいても問題ありません。 - 外部ドメインのメールアドレスを転送先に追加したい場合は、メールデーモンの「メンバー追加」から追加します。
- グループ代表アドレスのメールボックスへ転送したメールを残したい場合は、グループ代表アドレス自身を転送先に追加します。
※グループ代表アカウントでログインする方法はこちらをご参照ください。
複数のグループをCSVインポートで作成する
入れ物となるグループとグループ代表アカウントをインポートしてから、メンバーをインポートします。
「メンバーのインポート」と「フォワードリストのインポート」はいずれかを実施いただければ問題ありません。差異は以下の通りです。
- メンバーのインポート
- お客様ドメインのアカウントのみインポート可能です。
メーリングリスト以外に、共有アドレス帳やお知らせ、共有署名にも利用できます。
全グループのメンバーを一括でインポートできます。 - フォワードリストの
インポート - お客様ドメインと外部ドメインのメールアドレスをインポート可能です。
グループの使用用途として、メーリングリストのみを想定している場合はフォワードリストのインポートのみで問題ありません。
グループ単位でのインポートです。全グループのメールデーモンを一括でインポートすることはできません。
グループとグループ代表アカウントのインポート
- CSVファイルを用意します。
フォーマット
サンプルファイル:グループインポート用.csv
"グループ名","グループ代表アカウント","備考","未使用1","未使用2","未使用3","未使用4","未使用5","件名プレフィックス","カスタムフィールド 2","カスタムフィールド 3","カスタムフィールド 4","カスタムフィールド 5","カスタムフィールド 6","カスタムフィールド 7","カスタムフィールド 8","グループフォワード有効","フォワード許可","アップデートモード","グループ代表アドレス作成"
注意事項- 各項目はカンマ( , )で区切ります。
- 1行目にフィールド名は不要です。
- 文字コードはSJIS、UTF-8をサポートします。
各項目の説明項目 説明 グループ名 グループ名を指定します。グループの最初に「/」をつけてください。
例)「/CyberSolutions/東京本社/営業部」を指定した場合、以下のようなグループ構造となります。グループ代表アカウント グループ代表アカウントを指定ます。新規作成するアカウントの場合、「グループ代表アドレス作成」に”1”を指定します。 備考 512bytes以内で指定してください。 未使用1~5 空白で問題ありません。 件名プレフィックス グループ代表アドレス宛てのメールの件名に付与したい文字を指定します。通し番号(連番)の付与は行えません。
例)「営業部報」を指定した場合、グループ代表アカウント宛てに送信したメールの件名に自動的に[営業部報]が付与されて転送されます。カスタムフィールド2~8 空白で問題ありません。 グループフォーワード
有効1:有効 0:無効(デフォルト)
有効にすると、メンバーへの転送が有効な状態でインポートされます。
無効にすると、メンバーを登録しても転送されません。
メールデーモンの「転送:有効|無効」と連動します。フォワード許可 グループ代表アカウント宛てにメールを送信できる権限を指定します。
A:すべて(デフォルト)
D:ドメインメンバー
M:グループメンバー
O:登録メンバー
S:システムメンバー(CYBERMAIL Σに収容されているすべてのアカウント、他社ドメインを含む)
メールデーモンの「送信リスト」と連動します。アップデートモード 0:インポート結果のみ表示します。
実際にインポートは実行されません。
1:グループを作成します。すでにグループが存在する
場合はエラーとなります。
2:同じグループ名の情報を更新します。
グループが存在しない場合はエラーとなります。
3:グループが存在しない場合は作成し、存在する場合は
更新します。(デフォルト)グループ代表アドレス
作成1:作成する 2:作成しない(デフォルト) - 管理者画面 > グループ > メンバー管理 へ移動し、「インポート」をクリックします。
- 1.で作成したCSVを選択し、上のほうにある「インポート」ボタンをクリックします。
- 「インポート完了」が表示されると、成功です。
メンバーのインポート
- CSVファイルを用意します。
フォーマット
サンプルファイル:グループメンバーインポート用.csv
"ユーザID","移動先グループ","移動元グループ","グループ管理者(1=管理者,0=非管理者)"
注意事項
- 先にgroup.csvなどでグループを作成してからインポートしてください。
- 各項目はカンマ( , )で区切ります。
- 1行目にフィールド名は不要です。
- 文字コードはSJIS、UTF-8をサポートします。
- メンバーを新規追加する場合、"移動元グループ"は空白で問題ありません。
- グループからメンバーを削除する場合、"移動先グループ"に"/UNCATEGORIZED"を指定してください。
- 管理者画面 > グループ > メンバー管理 へ移動し、「インポート」をクリックします。
- 1.で作成したCSVを選択し、下のほうにある「インポート」ボタンをクリックします。
- 「インポート完了」が表示されると、成功です。
フォワードリストのインポート
- CSVファイルを用意します。
フォーマット
サンプルファイル:メールデーモンインポート用.csv
"Email","(備考)","(未使用)"
※「備考」欄は現状未使用の項目となっています。備考欄へ入力をされた場合でも
画面上への反映などはございません。
注意事項
- 先にgroup.csvなどでグループを作成してからインポートしてください。
- 各項目はカンマ( , )で区切ります。
- 1行目にフィールド名は不要です。
- 文字コードはSJIS、UTF-8をサポートします。
- 管理者画面 > グループ > (対象グループを選択) > メールデーモン へ移動し、「インポート」をクリックします。
- 1.で作成したCSVを選択し、「インポート」ボタンをクリックします。
- 「追加成功」が表示されると、成功です。