本記事では、許可・拒否設定について以下の内容を説明しています。
対象のお客様
- CYBERMAIL Σ をご契約のお客様
- CYBERMAIL Σ ST のオプション「アンチスパム・アンチウイルス」をご契約のお客様
- MAILGATES Σ のオプション「アンチスパム・アンチウイルス」をご契約のお客様
- Cloud Mail SECURITYSUITE 下記プランをご契約のお客様
Standard / Premium
受信対策 / 送受信対策 / エンタープライズ - 損保セキュアメールをご契約のお客様
許可・拒否設定とは
許可・拒否設定とは、MailGatesに搭載のアンチスパムエンジンの自動判定よりも優先的に受信メールを正常メール判定またはスパムメール判定するための設定です。
許可設定に該当したメールは常に正常メールとして判定され、拒否設定に該当したメールは常にスパムメールとして判定されるようになります。
設定方法
- メールセキュリティ設定へ移動します。適用範囲によって設定箇所が異なります。
ドメイン内の全ユーザに対して設定される場合は、ドメイン単位の設定画面にて各種条件をご登録ください。
適用範囲 設定箇所 ドメイン単位 ①ドメイン管理者でログイン
②管理者モード > メールセキュリティ > フィルタ設定 >
「IPフィルタ」もしくは「送信者フィルタ」
③管理者モード > メールセキュリティ >スパムフィルタポリシー
> コンテンツフィルタグループ単位 ①グループ管理者でログイン
②メールセキュリティ > フィルタ設定 >
「グループIPフィルタ」もしくは「グループ送信者フィルタ」
③メールセキュリティ > スパムフィルタポリシー > グループコンテンツフィルタユーザ単位 ①一般ユーザでログイン または ユーザ画面へ切り替える(管理者)
②メールセキュリティ > フィルタ設定 >
「IPフィルタ」もしくは「送信者フィルタ」
③メールセキュリティ > スパムフィルタポリシー > コンテンツフィルタ - 対象メールに合致する条件を登録します。
利用シーン 設定箇所 正常なメールがスパム判定された場合 許可設定
・IPフィルタ:IP許可リスト
・送信者フィルタ:許可送信者リスト
・コンテンツフィルタ:許可条件式リストスパムメールがすり抜けて届いた場合 拒否設定
・IPフィルタ:IP拒否リスト
・送信者フィルタ:拒否送信者リスト
・コンテンツフィルタ:拒否条件式リスト
各設定の説明は以下の通りです。
項目 説明 IP許可リスト 受信メールの送信元IPアドレスで許可判定を行います。
※送信元IPは[ログ/統計]-[ログ閲覧]-[送受信ログ] の「送信元IP」欄にてご確認ください。許可送信者リスト 受信メールのEnvelope-fromまたはFromヘッダのメールアドレスで許可判定を行います。
設定例)*@example.co.jp
user@example.co.jp許可条件式リスト 受信メールの本文や件名、添付ファイル名などに含まれる特定のキーワードで許可判定を行います。
設定例)メール本文に「テスト」を含むメールを許可する
条件式:「メール本文」「含む」「テスト」IP拒否リスト 受信メールの送信元IPアドレスでスパム判定を行います。
※送信元IPは[ログ/統計]-[ログ閲覧]-[送受信ログ] の「送信元IP」欄にてご確認ください。
※SMTP接続元のIPアドレスが拒否に合致すると、「拒否」の処理になります。拒否送信者リスト 受信メールのEnvelope-fromまたはFromヘッダのメールアドレスでスパム判定を行います。
設定例)*@example.co.jp
user@example.co.jp拒否条件式リスト 受信メールの本文や件名、添付ファイル名などに含まれる特定のキーワードでスパム判定を行います。
設定例)メール本文に「テスト」を含むメールをスパム判定する
条件式:「メール本文」「含む」「テスト」
許可・拒否設定の優先順位
許可・拒否設定の優先順位は基本的に以下の通りです。
- ユーザ単位許可設定 > ユーザ単位拒否設定 > ドメイン単位許可設定 = グループ単位許可設定 > ドメイン単位拒否設定 = グループ単位拒否設定
※BEC保護ポリシーは本許可設定よりも優先されます。
管理者画面>管理>システム管理>メールフロー設定>許可/拒否条件フローにおいて、
「拒否リストファーストモード」に変更すると、拒否リストを優先して動作します。