本記事ではMXレコードに関して以下の内容を説明しています。
- MXレコード切替とは
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MXレコード切替手順
注意事項
MXレコード切替前の事前確認
MXレコード切替当日の作業
MXレコードの切替とは
MXレコード切替とは、お客様ドメイン宛てのメールをMailGatesサーバへ配送するために行うDNS上の設定変更です。お客様ドメインのMXレコードを既存メールサーバからMailGatesサーバに変更することで、お客様ドメイン宛てのメールがMailGatesに配送されるようになります。MailGatesが受信したメールはその後無害化処理され、お客様メールサーバへ配送されます。
MXレコード切替手順
注意事項
- 本作業は、お客様ご自身で行っていただく作業です。土日や夜間などユーザ影響の少ない時間帯にご実施いただくことをおすすめします。
- 通常の保守サポートは平日9:00~18:00までです。休日や夜間帯に電話待機やサポート対応を希望される場合は、有償作業として別途費用が必要です。費用については営業担当までご連絡ください。
事前準備
- CYBERMAIL Σ STへのアカウント登録が完了していることを確認します。
- MXレコードのTTL値を確認し、300秒より大きい場合は、切替当日の10日程度前までに300に変更します。
※TTL値の変更は、DNS側の設定です。具体的な手順につきましては、お客様ドメインを管理されているDNS管理会社様へご確認ください。
※DNSサービスによっては、TTL値の変更ができない場合がございます。
その場合はご変更いただかなくてもかまいません。
※TTLで指定された時間が経過するまでは、DNSでキャッシュとして保存された古いレコードが参照されます。TTLを短くしておくことで、早くキャッシュが破棄されることになり、MXレコード変更後に新しいMXレコードが参照されやすくなります。
※現在のTTL値は、Windowsのコマンドプロンプトよりnslookupコマンドを実行することによりご確認いただけます。> nslookup -debug -type=mx example.co.jp
example.co.jp
MX preference = 10, mail exchanger = mge.cybermail.jp
ttl = 1799 (29 mins 59 secs)
※切り替え後、10日程度経過し安定してメールの送受信が行われることを確認できましたら、1.で変更されたTTL値を元の値へ戻してください。
MXレコード切替当日の作業
- 開通通知書の「MXレコード」と「メール配送先サーバー」を確認します。
- MailGatesへadminでログインします。右上の「管理者画面に切替」を押します。管理者モードでは、ドメイン全体に関わる設定が可能です。
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管理者モード > メールセキュリティ > スパムフィルタポリシー > コンテンツフィルタ > 許可条件リスト へ移動し、「自ドメイン許可設定」を削除します。※弊社サービス仕様上必須の設定項目となります
※本設定はCYBERMAIL Σ-STの同一システム収容の他のお客様からご契約ドメイン宛にメールを送信した際に、MX切替前に意図しないスパム判定が発生することを回避するための初期設定です。
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管理者モード > 管理 > メール配送先管理 > メール配送先設定 へ移動し、1.で確認した「メール配送先サーバー」へ変更します。※弊社サービス仕様上必須の設定項目となります
※MXレコードの切替当日までは本設定を変更しないようにご注意ください。上記の設定を変更すると、「旧メールサーバ」ではなく「CYBERMAILΣ-ST」でメールを受信します。
- MXレコードを「mge.cybermail.jp」へ変更します。(DNS上の設定です。MailGatesの画面では設定できません。)
【設定例】
example.co.jp. 300 IN MX 10 mge.cybermail.jp.※「example.co.jp」をお客様ドメインへ置き換えてください。
※DNS側の設定です。具体的な手順につきましては、お客様ドメインを管理されているDNS管理会社様へご確認ください。
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CYBERMAIL Σ ST にてメール作成する場合は、送信ドメイン認証の設定をします。設定内容については、下記リンクをご参照ください。
SPFレコードの設定
DKIM署名の設定
DMARCレコードの設定
- 外部メールサーバからお客様ドメイン宛てにメールを送信し、無害化処理後のメールを受信できることをご確認ください。
CYBERMAIL Σ STのログは以下の画面よりご確認いただけます。
管理者画面 > レポート > mailerd ログ > mailerd ログ検索
メール1通に対して2行分のログが表示されます。
「RL」「LL」は原本メールの受信に成功したことを示し、
「RLFH」「LLFH」は無害化転送先サーバへの配送に成功したことを示します。